魔法のファイル
セールスプロモーショングッズを企画・製造・販売するクリエート社(現CDG)で営業を担当する小屋敷裕美は、入社7年目を目前にした2005年2月大阪本社から東京本社への転勤を命じられた。製薬業界などで実績を積み重ねてきた若手営業のホープ小屋敷だが、販促予算が10倍はあるといわれる東京での仕事は初めてのこと。土地勘も担当者との関係もないまま、飛び込み営業を始めた。
新年度が始まって4月、5月と予算を達成できなかった小屋敷だが、6月にはいると数字が急伸。9月までの上半期で予算比171%もの受注を達成した。もともと頑張り屋さんの彼女だが、好成績を上げられたのはクライアントの心を動かす提案の数々とライバルが追いつけない仕事のスピード感だった。

1回目の飛び込み営業で担当者に会わせてもらえることなど無い世界で、初回からクライアントの名前の入った企画書を複数用意。面談がかなうと追加提案を打診し、その翌日にはまた複数の提案を持っていく。そんな彼女の営業スタイルが着実に担当者の心を捉えたのだ。
短いスパンで多くの企画を持っていくことを可能にしているのが、彼女が作った提案書ファイルだ。実績が出せなかった間も常に提案準備を怠らなかった彼女のもとには、数多くの提案の種が揃っていた。クライアントのニーズに合わせてそれらを組み合わせればよかったわけだ。
小屋敷はさらにこの魔法のファイルを仲間と共有する仕組みまで作り上げた。誰かが魔法のファイルを使ってひとつの提案書を作ると、他のメンバーが担当する企業の社名やロゴが入った提案書が自動的に作られ、各担当者はそれを持ってクライアントを回ればいいというシステムだ。
自分が実績を上げることだけを考えるのではなく、仲間と一緒に成果を上げていくことにやりがいを見出した彼女は「特別なことはなにひとつしていない」と謙遜して話す。しかし、組織全体のことを俯瞰して見ようとする姿勢は、リーダーとしての活躍を十分に予感させる。



タイトル:Re:素朴な質問ですが、
投稿者:仕事テレビ
投稿日: 2007/12/03 10:23:29